自分から前に出るタイプではなく、どちらかといえばシャイで人見知りでした。ただ、どこかひょうきんさも持ち合わせており、周囲のおとなからは愛嬌のある子どもだとよく言われていました。
近所に住むお兄ちゃんたちが遊び相手で、年の離れた彼らに必死に追いつこうとする中で、自然と知力・体力が身についたような気がします。
人に対して好き嫌いがないのが取り柄で、どんな相手とも別け隔てなく接することができました。幼少期の遊び相手が年上だったせいか、同級生と自分とを比べて卑屈になったりすることが無かったからかもしれません。
また、歴史上の人物が好きで、その統率力に魅力を感じ生徒を導く教師になりたいなと漠然と思っていました。
教師になりたいとの思いは、友人がいじめにあったことがきっかけで変わりました。その頃は両親にも心を開かず、私以外は部屋に入れなくなった友人に深いことは聞かずに、ただ普通に接することを心がける日々でした。
学校の役割とは?人が幸せになるには?様々なことを自問する中で、個々人の特性を理解、把握することの大切さを痛感しました。弱者に寄り添う社会構造をつくりたい!企業や団体に雇われルールの中で生きるのではなく、自由な立場で困っている人に手を差し伸べたい。そのためには政治家になろうと考えるようになりました。
地元を出て広い視野を持ちたいと、進学は在京の大学を選びました。「やりたいことを一生懸命やっていれば道は開ける」という父親の教えのもと育ちましたが、それだけでは難しいのではないか?と疑問を感じている自分もいました。
転機になったのは菅直人(衆議院議員)さんとの出会いでした。街頭演説中にたまたま通りかかった私に声をかけてくれた菅さんに、政治家になりたいとの想いを伝えたところ幸運にも事務所にインターン生として受け入れてくれたのです。(今でも偶然の出会いに感謝しています)
インターン生として日々過ごす中、色々なことをただ教わるのではなく、試行錯誤して道を見出し苦労して自分のものにすることに意味があるのだと学びました。政治家になるために本当に必要なことは何なのか、自分なりに答えに少し近づけたように思えます。
社会経験を積むため一般の会社に就職をしました。その後も政治家への想いは変わることはなく、3年間お世話になった会社を退職して松下政経塾に入塾しました。設立者の松下幸之助が提言する、人間を知り本質を理解するという「人間把握」の重要性は私自身も少年時代から漠然と感じていたことであり、現在の活動の原点になっています。
政治家の仕事は不確実なことへの挑戦です。政策に対して常に冷静な物差しを持ち、一人ひとりに目配りをするためには人間を理解し、強い信念を貫かなければなりません。能力よりも想いの強い人間が勝ります。今後も幅広い視野と現場感覚で、地域の声に耳を傾け問題解決に努めてまいります。